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南アルプス 北岳・間ノ岳縦走

おはようございます、こんばんは、A-kumです。

待ちに待った夏山シーズン到来です。
天気予報と睨めっこした南アルプス、1泊2日の縦走記です。


◆Day0
仕事終わりの20時頃。

芦安駐車場に向かう細い舗装路の真ん中にバランスボールぐらいの塊の影が見えてギョッとしてブレーキ。

イノシシとか動物かと思ってハイビーム当てると、、、
岩でした。
こんなん走ってて当たったらヤバすぎる。

本当は甲府からのバスで行くつもりでしたが、7/15まで広河原6時過ぎに着くバスは運行していないことに気づき、急遽、前日車中泊ということにしました。


Day1
4:00 過ぎ
外を見ると車中泊組がもぞもぞと動き出し準備しています。
4時半ごろには乗り合いタクシーが埋まっていきます。
この日はタクシーもバスも2台運行していました。

バスは5:15発、広河原6:13着

広河原山荘で登山届を書いて、われ先にと歩く人々を横目に、おにぎり頬張りながら身支度します。

バスで40-50人、乗合タクシーで20人ぐらいが入山して行きます。

6:30
広河原山荘出発。
au、格安SIMともに電波なし。
山荘の外に蛇口の水場もあったので、パッキングしない水はここでも良さそう。

青い吊り橋を渡り、登山口と書かれた道に進むと右手に広河原キャンプ場、河原に降りる道でした。
看板の表記に混乱して左から道なりに進みます。

朝の光が木々の間から差し込んで良い雰囲気の緩い傾斜に始まり、中盤以降はそれなりの登りで2時間。

8:30
白根御池小屋に到着、ほぼコースタイム通り。
au、格安SIMともに電波なし。
水は無料!で補給。
トイレはチップ?かな。
テント場は池沿いや木陰の下でどちらも使い勝手良さそう。
セブンイレブンのわらび餅でエネルギー補給して再出発。スティック状で食べやすく、ガツンとした甘さは満足感があり、良いです。

8:50
白根御池小屋出発。
この先のルートは草すべりと右俣(さらに先に左俣)があり、上りに右俣、下りに草すべりを選択しました。
CTでは右俣登りの方が10分ぐらい多く時間かかるようですが、右俣の方が景観、花畑が見れそうだからこの選択です。
八本歯を通る左俣は雪渓があるらしく、軽アイゼンでは太刀打ちできそうなため却下です。

9:15
右俣、左俣の二俣分岐に到着。
au、格安SIMともに電波なし。
雪渓から吹く風が涼しくて気持ち良いです。
雪渓、沢を左に見ながら登りますが、日陰がなくジリジリと焼かれてる感覚がすごい。
右俣ルートは人が少ないことが良い点ですね、前後のペースに惑わされないで済みます。

11:05
草すべり、右俣ルートの合流。
この辺から山側は斜面に花畑が広がっており、谷側は鳳凰三山が見えてきます。
自然と写真撮る人が増えて皆足取りが遅くなります。

11:20
小太郎山分岐
鳳凰三山がどーん!
花畑に続き、稜線に突入してテンション高まります。
見るからに大きな山が見えて、甲斐駒ヶ岳だとすぐにわかりました。


見える範囲で北岳より北側にある大きな山と言えば数えるぐらいですからね。
少し歩くと横広に広がる仙丈ヶ岳、頂上甲斐駒ヶ岳も見えてきます。
良い!良いぞ。

12:05
北岳肩の小屋
au電波有り、格安SIM電波有り(弱)

さすがに平日は空いており、テント場は選びたい放題です。
この時点で10張りくらいでした。

小屋で受付して、
稜線より右側(東側)に張ってください
とだけ言われました。
詳しくは聞かなかったですが、風が西側から吹くんでしょうね。

ではでは、余裕がありそうなのでやってしまいます。
カレーライス1200円
生ビール1000円(缶ビールは700円)

小屋前のテーブルで、富士山を見ながら食べるカレーのうまいことうまいこと。

小屋泊するという男性と食べながら雑談します。
低山ではあまりゆっくりご飯食べることもないので、こういう会話も新鮮。

休憩と食事を済ませてから設営に向かいます。
テント場は3ヶ所でA,C,Dです。
Aは小屋近くでトイレも近いです。富士山方面。
Cは仙丈ヶ岳方面が見えて風をモロに受けそう、トイレまでちょっと歩く。
Dは鳳凰三山〜富士山も見えて、トイレまで遠いけど、人が少ないので静か。

2022年の蝶ヶ岳で雨風でひどい目にあってるので、C,Dあたりのハイマツの陰に隠れて風を受けにくそうな場所にセッティングしました。

酒も飲んで気持ち良い昼寝タイム。。。

ですが、天候に恵まれすぎてテント内が暑い!!
1時間も寝られてないかな。
蒸し焼きになりそうで外に出て散策。
仙丈ケ岳や甲斐駒ヶ岳をバックにパシャパシャ写真撮影しつつ、
岩に腰かけて、ぼーっとするなどゆっくり過ごします。

15:30
夕焼け狙いで北岳山頂に出発。
降りてくる人に1,2名とすれ違うも、他にはほとんどいません。

そんな中、初老の男性が肩で息するように休憩していました。
だいぶ疲れているようで挨拶して少し話をしていると、
足をつってしまい思うようなスピードで歩けてないとのこと。
それでも北岳山荘に宿泊するために、まだ歩かないといけないようです。

また山頂で会うだろうと思い、
「お先に上がってます!」と伝えて進みます。

16:00
北岳山頂。
au、格安SIMともに電波なし。
360度開けた見晴らしは最高です。


自撮りや富士山、山頂の標識を撮りながら過ごしていると、
さきほどの初老男性と再度合流。

お疲れ様ですー。
と再度会話をしていると、中々のツワモノだということがわかってきました。

聞いたエピソードが、広河原までバスが行かない時期に、
徒歩でボーコンの沢から北岳方面に登ってきて、豪雨でビバーク。
北岳までは上がるのを諦め、雪渓をわたって適当な沢から下山(途中でさらにビバーク)。
そんなことを何度かやってきて、北岳登頂はこの日が初だそうです。
今回の計画は、広河原〜北岳、北岳山荘泊して、翌日には間ノ岳、農鳥岳と縦走して奈良田へ下山予定。
1泊2日で白根三山は、たまに聞きますが、この世代でこのパワーはすごい。。
そして着ている上着もいわゆる長めのヤッケ!しぶい。しぶすぎるぜ。

そんな方でも頭が痛く息が切れると仰るので、高山病になるんだなと改めて標高の高さを実感させられます。

別れの挨拶をして、北岳山頂を後にします。

17:00
北岳肩の小屋に戻ってきました。
山頂から下山していると、猛烈に頭が痛くなっており、高山病になってしまった模様。
食欲もなく、シュラフにくるまって休みます。

眠りから覚めると頭痛はかなり改善していました。
時計を見ると19時。
これなら食べられそうと夕飯の支度にかかります。棒ラーメンのために小屋で水を1000ml補給して、煮て食べました。
標高のためか、生煮えを感じながら食べ終わり、再び寝ます。

目覚めると21時
歯磨きとトイレで外に出ると一面の星空。
ただでさえ詳しく無いのに星が多く見え過ぎて何が何だか。。。

液晶に映らないので、適当な方向にカメラを置き何枚か撮りテントに撤収、就寝です。

1:30
風の音が気になり起床。
明日はどこまで行けるかな。天候次第では撤収も頭をよぎります。

第一話はこちらまで。

ではまた、