登山

夏の立山三山敗退記2

おはようございます、こんばんは。A-kumです。

前回の登山直前までの記事に続き、登りはじめてからの記録です。

夏の立山三山敗退記1 おはようございます、こんばんは、A-kumです。 日取りを色々と工夫して富山の立山連峰に登りに行ってきました。タイトル通りなので...

9月上旬、朝の富山駅から移動してきて室堂ターミナルから出るところです。

9:00

出入口のある室堂ターミナルの3階まで階段で登り、出発します。

はい、真っ白。

笑っちゃうぐらい何も見えません。

出て左手に見える立山玉殿(たまどう)の湧水で水を汲み、スタート。

地図から左手に向かえば良いだろうと、真っ白な石畳を進みます。

(心の声1)

今日は立山縦走は厳しそうだから、いくつか頂上行って、明日に備えてキャンプ場で静かに過ごそうかな

雨風が想像よりも強く、10分と経たないうちに心が折れそう。

それでも稜線のような石畳の道は絶景。

(心の声2)

今日は別山だけ登ってキャンプ場に戻ろうかな。

風に煽られた火山ガスが、雨に溶けて顔に降りかかり、目がものすごい沁みる。

そんな状態で20分ほど歩くと雷鳥沢キャンプ場を一望できます。

テント、、、ある?泊まってる人居ない?

相当ガラガラ。

(心の声3)

テントは別山から降りてきてから張ろう。

今張ると雨に濡れるだけになるかもしれない。

9:30

雷鳥沢キャンプ場。

同じバスでスタートした人がテント準備してるけど、本当に張るのかな。。

こちらは休憩もせず川を渡り進みます。

少し歩くと剱御前小屋方面と奥大日岳方面の分岐が出てきて、直登になる小屋方面に進む。

この辺から雨が土砂降りと普通降りを繰り返しており、雨具のフード越しにものすごい雨音。

ヤバい。

雨量が多くて、登山道が川のようになり、もはや沢登りです。

奇跡的に靴内への浸水はないですが、時間の問題な気配。

そして浸水は、足よりも先にザックと背中の間に雨が入り込むことに。。

そんなこともあり、気持ちはだんだんとマイナス思考に入り始めて、

一体大雨の中、息も絶え絶え、何をしているのか

そんな思いがよぎります

そんな時に少しだけ視界が晴れて、たぶん真砂岳、奥大日岳が姿を見せてくれました。

明らかに視界不良でしたが、室堂でた瞬間を思えば気分転換には十分です。

剱御前小屋近くになるにつれて大きめの岩もだいぶ増え、一歩一歩が重い!

11:00

ようやく剱御前小屋に到着。

小屋番の方に縦走、別山までの状況聞きますと、

稜線は小屋付近よりさらに風強いですよ

あと別山北峰は片道40分で風もここより強いです

御礼を言い、5分ほど考えつつ、撤退を決断。

5分の思考結果はこちら

・今日中に富山から新幹線で帰る

・ピークの1つは登りたい

富山駅までのアルペンルートの終電?接続は室堂16:30発で富山駅19:30頃。

富山からの新幹線の終電は21時頃なので、移動はこれで決まり。

ピークハントに使える活動時間は4時間ちょい。

遅くとも室堂に終電1時間前の15:30には着いていたいので、

剱御前小屋から室堂までCTは2時間40分で、

ピークハントに使えるのは1時間20分でピストンになるので片道40分。

別山(南峰?)ならギリギリ行けるかと思いましたが、

次の機会に別山行くときには縦走するだろうし、ピストンで行くしかない所に行っておこう!

ということで、剱御前山にトライ。

(改めて地図見るとピストンだけでなく、破線で前剱までつながってました)

11:05

相変わらず真っ白な中歩き出しますが、奥大日岳方面と剱御前方面がよくわからず、一瞬奥大日岳方面に足を踏み入れましたが、やや下りの道で違和感があったので、戻って道とは思えぬガレ道に足を踏み入れます。

少し休んだので足取りは戻りましたが、息がすぐに上がり、空気の薄さと荷物の重さを再認識させられます。

11:15

10分ほどで剱御前山のピークらしき標識でとりあえず撮影。

ようやく1座目でかつこれで終了でしたが、

このルートの10~20分ほど歩いた先には剱御前という100高山のピークがあるようなので、もう少し歩きます。

ですが、徐々に足元が狭く悪くなり、手を使う場面も少しずつ増え、とどめには雷の音が聞こえてきました。

まだ行けそうではありましたが、雨で足元も良くないのでここで引き返すことを決定。

名前から察するに、この辺りはものすごく剱岳の眺めが良さそうですが、何も見えません。

次の機会に期待を込めて、速やかに安全に下山します。

11:25

剱御前小屋から下山開始。

途中の登山道に鳥の姿をみつけて、カメラで連射。

調べた感じはイワヒバリのもよう。

雨でカメラ出しにくく、ピントも適当だったので微妙なところだけど、きっと多分そうでしょう。

12:27

一時間の下山で雷鳥沢キャンプ場。

ここから石畳の階段を上りますが、きつかった。

上りの登山道よりきつかった。

雨も全然やまないので本当にキツイ山行だったな〜。

と思いながら歩いていると、石畳をライチョウが歩いています。

余りの近さと唐突さに「っっ!!!」

雨風が吹く中、必死にカメラを守りながら撮影したのがこちら。

私史上で最高のカメラを買った甲斐がありました。

撮ったあとは興奮して歩調が速くなりました。

13:00

みくりが池温泉到着するも、記録用に写真1枚撮り通過。

13:15

室堂ターミナルに到着。

全身ずぶぬれの状態からドライバックに雨具やら何やらを詰め込みます。

怪我無く帰れたことに安堵しつつ、立山そばで英気を養います。

温かいし美味しい。沁みるー。

13:50バスに乗り立山登山、終了です。

まとめと反省

室堂〜一ノ越〜雄山へのピストンなら行けた。

最初は雷鳥沢キャンプ場に泊まるつもりだったので、別山・雷鳥沢方面へ向かったけど、天気の悪さから最初からピストン、日帰りの判断もあったなと。

・大雨が続くと、ザックカバーは浸水する。ザック内部での浸水対策が必要。

・2500m以上の高山に対する経験不足

雨でザックが重くなったこともあるけど、足への負担だけでなく、心肺機能の負担も結構あった。

更新サボってたけど、良い経験でした。

ではまた、A-kumでした。